ライターやブロガーのみならず、ビジネスマンの多くに求められる文章力。
とりわけ、『わかりやすい文章』を書く力は重要視されます。
そんな文章の書き方にも、ポイント/コツがあり、誰でも簡単に書くことができることを知っていますか?
そこで、「わかりやすい文章の書き方・ライティングのコツ」について紹介します。
こんな方にオススメ
- どんな文章が、わかりやすい文章なのか知りたい
- わかりやすい文章を書く際のコツ/ポイントが知りたい
目次
わかりやすい文章の基本ルール
『わかりやすい文章』の多くは、基本的に2つのルールを守って書かれています。
ルールに従って文章を書くことが、『わかりやすい文章を書く』近道です。
ポイント
『わかりやすい文章』の基本ルール
- 読みやすい文章
- 理解しやすい文章
読みやすい文章を書く為のポイント
読みやすい文章を書く際のポイントは以下の3点
ポイント
- 文体(文の様式)を統一する
- 短文を意識する
- 一文一義
- 不要な情報を削る
- 見やすくなる工夫をする
- 句読点を打つ
- 改行/一時下げする
- 箇条書き
- ひらがな/漢字などの配分
- 画像/色分け/太字の使用
1⃣文体(文の様式)を統一する
読みやすい文章を書く際は、最初にどういった文体で書くのか決めましょう。
文章を書く際に、用いられる文体は基本2つ
- 敬体(です、ます調)
→柔らかい印象を与える - 常体(だ、である調)
→固い印象を与える
他にも、口語/文語体や饒舌体などがありますが、今回は省略。
文体を混ぜて書くことで、読者に違和感を抱かせてしまいます。基本的に、文体は統一するのがポイントです。
2⃣短文を意識する
一文が長い文章は、主語/述語などの関係性が見えない文章になりがちです。
文章を書く際は、1文の分量は最大80文字、基本は40文字程度に抑えましょう。
完結に重要なことを伝える為に、短い文章をテンポよく繋げることが重要。
以下のコツを抑えて、短文作成を心掛けましょう。
- 一文一義
- 不要な語句を削る
短文を意識するコツ①『一文一義』
1つの文章に1つの意味(内容)しか書かないことを、『一文一義』と言います。
【例文】
北海道の宗谷岬は、日本最北端の岬で、夏ごろの観光シーズンには多くの人が訪れる為、飲食店、お土産店などが沢山あります。
北海道の宗谷岬は日本最北端の岬です。夏ごろの観光シーズンは多くの人が訪れます。その為、飲食店やお土産店が沢山あります。
「~で、~の為」と情報を繋げず、1文ずつ区切ることがポイント。
一文一義を徹底することで、長い文章が続くことを避けれます。
短文を意識するコツ②不要な情報を削る
短い文章を書く際は、不要な情報を削ることを心掛けましょう。
不要な情報を削るポイント
- 文章の要点(伝えたいこと)の明確化
→削れない語句を決める - 重言(意味/言葉の重複)
→頭の頭痛がひどい まだ未定 など - 形式名詞
→~の時に/~のこと など - 接続詞
→だから/なぜなら など
※削ると意味が変わる場合は削らない - 指示語の具体化
→これ/それ など
※指示語でなければ、長文になる時は使用
不要な言葉を削ることで、短い文を書けます。また、簡潔な文は要点を伝えやすくするメリットがあります。
3⃣見やすい工夫をする
読みやすい文章を書く際は、読者にとって『見やすい工夫』をすることが欠かせません。
ポイントを抑えて、見やすい文章を作りましょう。
ポイント
- 句読点を打つ
- 改行/一時下げする
- 箇条書き
- ひらがな/漢字などの配分
- 装飾の活用
見やすい工夫①句読点を打つ
句読点とは、『句点(。)』『読点(、)』の総称。
- 句点(。)→原則、文の終わり(文末)に使用
- 読点(、)→原則、文の区切りに使用
文章を区切る際は、実際に声に出すことがオススメ。長すぎる場合に読点を打ちましょう。
また、読点の位置によって意味が変わる場合があるので注意が必要です。
【読点を用いた例文】
- 私は、全力で逃げる猫を追いかけた。
- 私は全力で、逃げる猫を追いかけた。
意味の変化に意識して句読点を打つことが重要。
見やすい工夫②改行/一時下げする
長い文章は文字が詰まっている感じを与え、読者にとって読みづらくなります。
そこで、『内容が切り替わる』際には、改行/一時下げするのがポイント。
『一字下げ』とは、文頭に1文字分の空白を開け、2文字目から書き始める方法です
見やすい工夫③ひらがな/漢字などの配分
文章を書く際は、1文中に含まれる『ひらがな/漢字など』のバランスを意識しましょう。
漢字3:ひらがな7が理想!
カタカナや数字を使用する際は、1割程度を目安にしたり、アクセントとして使うのがオススメ。
見やすい工夫④装飾の活用
装飾を用いることで、文章の単調化を防ぎ、読者がイメージしやすい文章が書けます。
例)装飾の使い方
- 画像/表
→相手に具体的なイメージを持たせる - 箇条書き/リスト
→列挙 - 太字/色
→要点などの協調
理解しやすい文章を書く為のポイント
見栄えが良くとも、内容が複雑では意味がありません。そこで本章では、理解しやすい文章の書き方を紹介します。
ポイント
- 文法を理解する
- 構成を考える
- 難しい言葉を避ける
- 具体例を挙げる
- 婉曲(遠回し)表現を避ける
1⃣文法を理解する
日本語の文章には、主語、述語、修飾語など様々な要素があります。これらの関係性や使い方を再認識することは、理解しやすい文章を書く上で欠かせないポイントです。
抑えておきたいポイント
- 主語を明確にする
- 係り受けを確認する
文法を理解する①主語を明確にする
主語は、話題の主体となる語句です。
日本語は、主語の省略が可能です。しかし、省略した際に意味が通じるか確認することが必要です。
文法を理解する②係り受けを確認する
『係り受け』とは、主語(なにが)→述語(どうする)、修飾語(飾る語)→被修飾語(飾られる語)の関係を指します
主語と述語、修飾語と被修飾語が対応しているか確認しましょう
【主語/述語の係り受け】
私は夕食にカレーを作っています。→「私は」「作っています」が係り受け
私の夕食はカレーです。→「夕食は」「カレーです」係り受け
私の夕食はカレーを作っています。
主語(私の/今夜の/夕食の)に述語(作っています)が対応していない状態を「文章のねじれ」と呼びます。
【修飾語/被修飾語の係り受け】
・綺麗な山の川で釣りをした。
→「きれいな」「山」が係り受け
・山の綺麗な川で釣りをした。
→「きれいな」「川」が係り受け
上記の文章から、修飾語→被修飾語の関係を崩すと意味が変わることがわかります。
修飾語がどの部分にかかっているか明確にするために、修飾語と被修飾語は繋げて書きましょう
2⃣構成を考える
相手にわかりやすく伝えるうえで、文章の構成は大きな役割を持ちます
文章構成の例
- 三段構成:『序論→本論→結論』型
→順序立てて論理的に説明する場合に使用 - 四段構成:『起承転結』型
→ストーリー式で伝えたい場合に使用 - PREP法:『結論→理由→具体例→結論』型
→手早くに情報を伝えたい場合に使用
文章を構成する際のポイントは、以下の記事にて詳しく紹介しています↓↓↓
3⃣難しい言葉を避ける
理解しやすい文章を書く際は、だれでもわかる文章を心掛けましょう。
想定読者がいる場合でも、相手が知らない言葉の可能性を考え、補足や言い換えが必要です。
- マイナー/専門用語
- スッチー→スチュワーデス
- コメンスメント→卒業式 など
- 略称
- コスパ→コストパフォーマンスなど
4⃣具体例を挙げる
理解しやすい文章を書く際は、理解を促す文章作りが重要。
イメージしやすいように、具体例を挙げることが効果的です。
5⃣婉曲(遠回し)表現を避ける
読者が理解しやすい文章を書く際は、『直接的な表現』を心掛けましょう。
婉曲表現は、長文になるだけでなく、誤った理解を招く恐れがあります。
相手との関係を崩さない場合の婉曲表現もあります。状況に応じて使い分けが必要。
わかりやすい文章の書き方:まとめ
わかりやすい文章の書き方
『わかりやすい文章』の基本ルール
- 読みやすい文章
- 文体(文の様式)を統一する
- 短文を意識する
- 一文一義
- 不要な情報を削る
- 見やすくなる工夫をする
- 句読点を打つ
- 改行/一時下げする
- 箇条書き
- ひらがな/漢字などの配分
- 画像/色分け/太字の使用
- 理解しやすい文章
- 文法を理解する
- 構成を考える
- 難しい言葉を避ける
- 具体例を挙げる
- 婉曲(遠回し)表現を避ける
小説を書くには、様々なものが必要です。
しかし、わかりやすい文章を書くことは、基本をおさえ、回数を重ねていけば、確実に上達します。
是非、この記事を参考にあなたの文章力向上を目指してください!